リースバックには注意が必要

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2024.03.16

リースバックには注意が必要

近年よく聞くリースバックについてです。今の家に住みながら家を売って売却資金を得て、月々家賃を払っていくという仕組みです。

上記だけをみるとなんとも聞こえがいいですが、注意が必要です。それは、1.相場よりも売却金額が安くなる。相場価格のおよそ70~80%が相場といわれております。2.家賃設定が高い。家賃を設定する基準が近隣相場ではなく、売却金額をもとにした利回り計算になっているためです。およそ10%前後といわれております。例えば2000万円で売った場合の家賃は年間200万円。月々16.6万円となります。

2.の利回りだけみたとします。売却資金を手にして、それに何も手を付けずに家賃を払ったとしても10年で売却資金はなくなります。おそらくリースバックを考えている方は何かに資金が必要な為、残りの資金から家賃を払っていかなければならないので10年よりも短い期間で売った金額がなくなります。

また1.の売却金額が市場価格の80%だとすると、3000万円が相場の不動産をその80%の2400万円で売ることになります。単純に600万円損したことになります。

では、どういった方がリースバックに向いているのでしょうか。今の家に住んだまま、売った資金を活用して、10年以内に死亡することが前提ということでしょうか。しかし、死期はだれにも分かりませんし、残された方がいる場合や10年以上生きた場合には資金が枯渇してしまうかもしれません。

愛着のある家に住み続けたいのはおそらく多くの方の考え方でしょうが、人生100年時代です。それに固執することなく資産の有効活用をした方が得策だといえるのではないでしょうか。

 

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