レインズ。不動産業者で知らない人はいない、とっても大事なシステムです。毎日使っている営業の人も多いのではないかと思います。実は不動産を売却する際に売却の依頼を受けた会社がこのシステムに物件情報を登録することになっております（一部例外あり）。これにより情報を広く世間に行き渡らせることができます。依頼を受けた会社が物件情報を独り占めすることなく、すべての不動産業者がみることが出来るようになるのです。

このシステムにより実際に売却の依頼を受けた会社が買主を探してくるよりも、違う会社が買主を見つけてくるケースの方が多いです。それは売却依頼を受けた1社が持っている顧客数よりも他の数百社の顧客の数が圧倒的に多いからです。

そしてまた、売主側と買主側の仲介会社が違う方が売主・買主の利益を最大化しやすいといった傾向にあります。それは売主は高く売りたい、買主は安く買いたいという考えがあるため仲介会社がお互いの顧客の為に努力するからです。同じ業者が両者の間に入ると利益相反になりますので、どちらか一方に力が偏る可能性があります。ただ、多くの不動産会社は買主も自社で見つけたいと考えます。その理由は次回にお話しする片手、両手仲介で説明したいと思います。

今回は必ずしも、売却を依頼する会社＝買主を見つける　ではないという話でした。