木造建物 耐震基準維持
ブログ
2024.11.03
国土交通省は能登半島地震による建物の被害状況を公表しました。その結果、現在の耐震基準となった2000年以降の建物の倒壊率はほぼゼロであったことから、木造建物の基準の見直しはおこなわれない、というものです。
耐震基準は大きく分けて3つに分類されます。
1981年以前に建てられた旧耐震基準、1981以降に建てられた新耐震基準、2000年以降の新新耐震基準(現行の基準)になります。
倒壊率を比べると、現行基準の建物が0.7%、新耐震基準が5.4%、旧耐震基準が19.4%となりました。旧耐震の建物は倒壊率に加えて、倒壊までいかない大破などなんらかの損害が出ており、無被害だったのがわずかに10%強でした。一方、現行基準の建物被害は軽微などが多数で、無被害も6割強でした。
中古戸建の検討をする際はまずは少なくとも1981年以降の新耐震基準のもの、可能であれば2000年以降の建物の物件を探すのが望ましいかと思います。